【所さんの目がテン】足立美術館科学的仕掛けとは?見逃した人必見!6月30日

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2019年6月29日(日)日本テレビ系列【所さんの目がテン!】

の放送では『島根県の足立美術館』が紹介されます。

ここでは『足立美術館』の場所や料金そして見所などについてまとめてみました。

 

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足立美術館とは?

 

足立美術館は島根県安来市にある近代日本画を中心とした島根県の登録博物館です。

足立美術館は島根県安来市出身の実業家『足立全康(あだちぜんこう)』が地元への恩返しや文化発展のために設立した美術館です。

 

足立美術館を運営するのは公益財団法人足立美術館です。

足立美術館の館内には、名作「紅葉」を含む130点にも及ぶ横山大観の作品と、特に美しい日本庭園で有名です。

 

 

足立美術館の日本庭園とは?

 

足立美術館には広大な日本庭園があります。

その日本庭園はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星として掲載されています。

 

↓↓TVのCMでも使われています↓↓

 

庭園は「歓迎の庭」「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」「亀鶴の滝」の六つに分かれていて面積は5万坪にも及びます。

 

 

2018年12月アメリカの日本庭園専門雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングでは16年連続1位に輝いています。

 

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足立美術館に秘められている科学的仕掛けとは?

 

足立美術館の顔『枯山水庭』

日本庭園は自然の縮図です・・・庭という限られた空間の中で四季折々に姿を変える壮大な日本の原風景を表現するのが日本庭園です。

岩を山にみたてそこから流れ落ちる滝の水が手前の白砂で表現した海へと流れ込む「枯山水」の手法が使われています。

しかしもともとこの場所は全く違う風景だったと言われています。。。。

芝の部分が奥に行くにつれて小高くなっているんです。松のすぐ後ろは道路になっています。(すぐ後ろは車が走っています)それを見えなくするために小高くなっています。

元々は平らで田んぼでしたが、庭を作る際に奥に行くにつれてだんだん背の高い松を植えることで景色の邪魔になる人工物を視界から隠しているのです。

一見すると雄大な自然が広がっていますが、庭の高い岩の部分まではわずか30mの距離なんです。

庭園の奥を小高く見せることで自然の山と日本庭園を一体化するようにしています。

日本庭園を広く見せる技法とは?

 

★日本庭園の秘密(日本庭園を広く見せる科学的な技法)を日本庭園に詳しい東京農業大学 地域環境科学部 造園家学科の「鈴木誠教授」が教えてくれました。

 

その① 借景(しゃっけい)

借景とは・・・遠くの山などの景色をその庭の一部であるかのように利用する造園技法のひとつです。

 

↓↓借景あり↓↓

 

↓↓借景なし↓↓

 

遠くの山を庭の景色のひとつとして借り入れることで、奥行きが深く山までが庭の一部になっているような景色になります。

借景は平安時代の庭園でも見られた、日本庭園には欠かせない技法です。

歴史ある京都の日本庭園でもよく見られます。

もし借景の山々がなかったら、だいぶ狭く感じます。

 

その② 遠近法

手前のもは低くして遠くのものはだんだん高く上に上にして高くしていきます。(日本画でよく見られる遠近法です。)

奥に向かってだんだん高さを重ねることで奥行きを出します

 

庭では手前に低い岩や木を配置してそれが何重にも重なり、借景の一番高い山に向かうことで奥行きを感じさせ、実際よりも庭を広く見せています。

 

その③ 暗示的な造り

【滝】

赤松と赤松の間から滝が流れ落ちていますが、滝の水が山々を抜け庭の池へと流れ込んでいるように見えますが、実はこの滝は人工の滝なのです。人工で水を循環させているので庭に流れ込んでいるわけではないのです。

滝があることで、水が山から池まで流れてきているという自然の大きな摂理を感じさせるような庭の構成になっています。

 

滝があることで広大な自然を暗示して実際よりも庭を広く感じさせています。

 

【門】

景色の中に門があるのですが、その門は開館当初美術館の入口でした。現在は使われておらず、庭の一部になっています。門までの距離はおよそ20mです。実際は奥行きがない庭園なのですが、門の奥に小道が続いているように見せることで、その先にも庭園が続いているかのように見せています

実は門の向こうは地元の人が利用している公道なんです。

もしこの門が閉まっていて奥に続いているかのような道が見えなくなって閉まっていたら・・・

圧迫感のある庭になってしまいます。

 

池庭の小道によって実際にはない道を想像させ、庭が奥まで続いているように暗示させています。

 

日本庭園はこうした様々な仕掛けを駆使して、狭い庭の中に広大な庭を表現しています。

 

日本庭園を美しく見せる技法とは?

 

絵画のような構図

足立美術館の日本庭園には、一番の見所だと言われている・・・窓枠を額縁に見立てた『生の額絵』と呼ばれている場所があります。

窓枠から見える四季折々の風景はまさに生きた絵画です。

自然の風景を上手に切り取りより魅力的に見せることを、日本では古くから『生けどる』と言います。

足立美術館では床の間の壁に穴を開けた生の掛け軸や生の衝立(ついたて)など、景色を生けどって見せる手法がたくさん使われています。

これは創設者の足立全康さんが、「庭園も一幅の絵画である」という言葉を残していることから、日本庭園も絵画として観ていただきたいということでこういった仕掛けが利用されています。

窓枠から見える自然の構図が一番美しく見えるように計算されて造られています。

手前に大きいものを置く絵画の構図は日本画でよく観られる手法です。

 

手前にインパクトのある大きいものを置くことで遠近感を強調して奥の景色を引き立てています。

 

日本最古の庭園デザインの手法が記された作定記には、原則のひとつとして日本各地の優れた名所の風景を庭の中に散りばめることと書かれています。

絵画に描かれた日本の優れた名所を庭の中に取り入れています。

そのため日本画のようなエッセンスが取り入れられています。

 

日本庭園美しさの秘密自然に見せる匠の技

 

苔庭(京風の庭園)

植えられた赤松一本一本にもうまく重なっていません。こうすることでバランスが良くなってより自然に近いかたちで観れるのです。

苔庭の赤松

どこから見ても幹と幹が重ならないように位置を計算されて植えられています。(木の配置が不等辺三角形になるように配置することで規則的に並ばないように工夫しています。)

 

自然の姿を観察してきた古の人たちから日本庭園を美しく魅せるための技法が受け継がれてきています。

 

 

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足立美術館の場所は?

 

住所:〒692-0064

   島根県安来市古川町320

電話 :0854-28-7111

公式サイト: 足立美術館

 

JRでのアクセス

安来駅から無料シャトルバスで約20分

車でのアクセス

山陰道安来ICから約10分

 

 

アクセス(無料シャトルバス)の時刻表

 

JR安来駅 ⬅︎➡︎ 足立美術館

(無料シャトルバスの時刻表)

(注)時間は変更する場合があるので事前に確認してくださいね

 

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足立美術館の入館料は?

 

     個人   団体20人〜   団体100人〜

大人   2,300円  1,900円   1,700円

大学生  1,800円  1,500円   1,300円

高校生  1,000円   800円    700円

小中生   500円   400円    300円

 

詳しくは⬇︎こちらからチェックできます♬

 

 
 
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足立美術館の見所は?

 

日本庭園の最大の見所は「枯山水庭」で、枯山水庭は足立美術館にある六つの庭園の中でもメインのお庭です。

 

 

お庭の中央には三つの縦長の岩出山を表現しています。大きな岩が庭に奥行きを持たせ、実際よりも庭園を広く見せてくれています。

足立全康は「庭園も一幅の絵画である」という信念を持っていたので「枯山水庭」を絵画として楽しめるようにしたのです。
 
館内から枯山水庭を眺める時に、窓枠を額縁に見立てて枯山水庭を眺めると生きた絵画を鑑賞できます。
 
 

 
 
https://twitter.com/MisatoIto0217/status/1142788090412457984

 

そして館内のどの窓から見ても美しい「庭」という絵画を見ることができます。季節ごとに庭の雰囲気も変わるので、何度訪れても楽しめます。

 

 

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まとめ

 

◎ 足立美術館は島根県安来市にある近代日本画を中心とした島根県の登録博物館です。

◎ 足立美術館は島根県安来市出身の実業家『足立全康(あだちぜんこう)』が地元への恩返しや文化発展のために設立した美術館です。

◎ 日本庭園はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星として掲載されています。

◎ ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニングの日本庭園ランキングでは15年連続日本一に選出されています。

◎ 日本庭園の最大の見所は「枯山水庭」です。

◎ 足立全康は「枯山水庭」を絵画として楽しめるようにしました。

◎ 館内から枯山水庭を眺める時に、窓枠を額縁に見立てて枯山水庭を眺めるとお庭を絵画として鑑賞できます。

 

 

 

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